開業してピラティスやってるんですよー
というと
「ピラティスってヨガの筋トレみたいなやつ?」
と言われることが割と多いです。
体験前のお客さんにも聞くとそんなイメージの方が多いかなと…。
確かに間違ってはいないのですが個人的には
ちょっと違うな…と感じています。
今回はピラティスってどんなもの?かについて
理学療法士兼リハビリピラティスインストラクターとして
病院やクリニックで約10年様々な方と関わらせていただいた経験から
医学的な観点も含めてまとめてみたいと思います。
最後まで読んでいただくことで
・「ピラティス」と「ヨガ」や「ジムでの筋トレ」との違いがわかる。
・ ピラティスが自分にあっているかどうかがわかる。
につなげることができます。
【結論】ピラティスは「脳トレ」
題名にも書きましたが
私はピラティスは「筋トレ」より「脳トレ」の要素が大きいと感じています。
その理由を3つに分けて説明させていただきます。
「意識」が多い
ピラティスは
「呼吸」
「骨盤の位置」
「背骨の動き」
など動きや姿勢に意識を向けてもらうことが多いです。
具体的には
「呼吸」→背中まで空気が入っているか?
肋骨のどの部分が動いているか?
「骨盤」→今は骨盤が起きているか?
倒れているか?
「背骨」→背骨を1つずつ動かすように
どこの背骨が動いているか?
どの運動においても頭でこれらのことを意識してもらいます。
「今自分はどんな姿勢になってるのか?」
「どこが動いてどこが動いてないのか?」
などです。
もちろん初心者の方には
「呼吸だけ意識しましょう」とか
「呼吸は意識しなくていいから骨盤だけ」
など簡単にします。
慣れてきたら
「呼吸も~」
「骨盤も~」
「股関節も~膝も~足も~」
のように意識する部分を増やしていきます。
なのでレベルがあがってくると頭が疲れてきます。
ヨガも呼吸や姿勢などへの意識はあると思いますが
ピラティスの方がより細かい印象があります。
感覚の刺激が多い
「感覚」とは
「触っている感じ」
「熱い冷たい」
「痛い」
というようなものですね。
このような感覚は脳で感じています。
ピラティスでは他のエクササイズよりこの感覚刺激が豊富に感じます。
①ボールやバンドなどの小道具
ボールやバンドに触れるという「感覚」
ボールを上手く操作しようとする関節の「感覚」
を与えることで脳が刺激されます。
この脳の刺激により関節のインナーマッスルの働きが活性化され
結果的に運動時の痛みが減ったり、動きがなめらかになったりします。
②リフォーマー
リフォーマーにはストラップやバネがついています。
これらを着けるとユラユラします。
微妙な動きのコントロールが必要になります。
このユラユラが脳によい刺激となり
インナーマッスルの働きが活性化されます。
運動様式
リフォーマーでは特にそうですが
足がバーやストラップに固定された状態での運動が多いです。
これは座って膝を曲げ伸ばししたりするよりも
多くの関節のコントロールを必要とします。
(足関節も膝関節も股関節も)
このコントロールも脳で行っています。
実際の日常生活での動き(歩いたり、階段の上り下り)も同じ運動様式です。
(足が地面に接地している)
なので「足が固定された状態での運動」の方が
立つ姿勢や歩く動きの改善につながりやすいと言えます。
脳トレのためにはマシンピラティスがおすすめ
姿勢や運動のコントロールは「脳」が行っています。
なのでこの脳の働きを良くすることが姿勢や動きの改善には不可欠です。
ヤドカリのピラティスは
「痛み」や「姿勢・動き」の改善を目標にしているので
「脳」⇔「動き」の関係性を大事にしています。
でも実際に動きを良くするというのは大変なこと…
マットピラティスはしんどいという人も少なくありません。
その点リフォーマーを活用したマシンピラティスでは
ストラップやバーの活用が「動きの補助」をしてくれます。
そうすることで適切な「感覚刺激」を与えることができます。
例えば
「足や腕の動きはマシンがサポート」してくれるので
「体幹の動き」にのみ意識を集中させることができます。
「カラダのかたい方」
「運動が苦手な方」
「初心者の方」
ほどマシンピラティスからはじめていただくことがおすすめです。