こんにちは! YADOKARI代表の木村です!
当店での整体は「筋膜(ファシア)」という組織に対して施術を行っています。
「筋膜がかたくなる」ことが痛み・痺れ・関節のかたさ・力の入りにくさに影響していることが多いです。
病院時代も患者さんに簡単な表現で「筋膜がかたくなる」と説明していましたが
実際に「筋膜かたくなるってどういうこと?」「なんでかたくなる?」と質問をうけることがありました。
なので今回まとめてみることにしました!
これを見ていただけると
「自分の不調が筋膜のかたさ由来なのか?」
「YADOKARIでの筋膜整体は何をねらっているのか?」
がご理解いただけるようになると思います!
筋膜(ファシア)とは?
筋膜とは筋肉をおおう膜のことです。 図のように皮膚・脂肪・筋肉と何層にも重なっています。
特に皮下組織から深層に筋膜が存在してきます。(特に重要なのは「深筋膜」です。)
かたくなると痛みや痺れ、動きの悪さ、力の入りにくさなどに影響します。
膜は内臓・血管・神経にも存在しそれを総称してfascia(ファシア)とも表現されます。
筋膜(ファシア)がかたくなるとは?
通常筋肉(筋膜)は組織どおしが滑る性質があります。
かたくなるとは ある一部分の滑りが悪くなってしまうことをいいます。
組織の間にはヒアルロン酸が存在します。
「美容のために顔に注射する」みたいなイメージがあるかもしれませんね
そんなイメージと似てる(?)かもしれませんが
実際いは組織の動きをなめらかにする潤滑油のような働きをしています。
正常ではサラサラなので組織同士はなめらかに滑ることができます。
しかしこれがドロドロの状態になることがあります(はちみつをもっとドロドロにした感じ…)。
そうなると滑りも悪くなる感じがしませんか?
そして以下の不調につながっていきます。
「痛み・痺れ」→滑りの悪さを異常としてカラダがとらえてしまい異常感覚をだす。
「筋肉のかたさ」→滑りが悪くなると 伸び縮みできなくなります。
「力の入りにくさ」→筋肉が力を発揮するためには縮む必要がありますが これができなくなります。
なぜかたくなるのか?
次に筋膜のかたさをつくる原因をいくつかにまとめてみました。
それぞれ予防法も紹介しております。
①ケガの後遺症
ケガをすると筋肉(筋膜)にも傷がつきます。
子どもの頃まで記憶をさかのぼるとこんな経験はないでしょうか…
骨折
捻挫(靭帯のばした・切った)
肉離れ
大きな切り傷(縫った縫わないに関わらず)
火傷
手術(内科系のものも含む)
ケガしたところ・縫ったところ自体は時間とともに回復します。
しかしかたさが残ってしまうことがあります。
大きな傷跡ほど盛り上がっていたり、かたくなってたりしますよね?
また包帯やギプスで数週間固定していた場合も筋膜のかたさをつくってしまいます。
足首捻挫の経験は多い割に忘れている人も多いかもしれません。
昔は足首捻挫後にリハビリをするケースも少なかったのでかたさが残ってしまっている方は整形外科勤務時代にも多くいらっしゃいました。
ケガをしたまわりが数年たっても
「痛み・痺れ・違和感が残っている」
「動きがわるい」
「寒くなると古傷が…」
というのはこの筋膜のかたさが影響していることが多いです。
またそのかたさが足首だけでなく膝や股関節から腰、場合によっては首や肩まで影響している方も少なくありませんでした。
予防法としてはケガそのものは仕方ないので
「適切な応急処置」「早めに医療機関に受診しちゃんと治療する」ということが重要です。
②同じ姿勢を続けてしまう
筋膜は伸びたり縮んだりすることは得意ですが 同じ状態でいることが苦手です…。
良くある例が「座りっぱなし」
仕事などでずっと座っていると筋膜に伸び縮みの動きがおこらないのでその状態でかたまってしまいます
「座っていると痛くなってくるケース」
「座っているときは痛くないけど そこから立とうとするときに痛いケース」
のパターンがあります。
ほとんどの場合動いていくうちにその痛みはなくなってきます。
早朝目覚めて動き出しが痛い・しんどいのも同じような状態が起きている場合が多いです。
予防としては仕事の合間で簡単なストレッチを取り入れる。
または日頃から運動習慣をもつことで筋肉の耐久性をあげることができます。
③繰り返しの動き
筋肉を使うと疲労物質が作られます。
「乳酸(にゅうさん)」という用語を耳にしたことがある方も多いと思います。
この乳酸は基本的に体内に吸収されていきます(代謝といいます)。
しかし筋肉をたくさん使いすぎると乳酸が吸収しきれないのでどんどん溜まっていってしまいます。
体内に吸収されず筋肉の中にたまってしまった乳酸はそのまま筋膜のかたさを作ってしまいます。
スポーツ後に整理体操をしたり 夜にお風呂に入ったりすることで血流を良くすると乳酸の代謝を促し筋膜がかたくなるのを予防することができます。
④内科的な不調
内臓のまわりも膜でおおわれています。
そして内臓の膜と筋肉はつながっているといわれています。
なので内臓の調子が悪くなるとヒトの筋肉もかたくなります(いわゆるお腹の張りなど)
慢性的な腰痛のある方で胃腸の不調(胃もたれ・便秘・下痢)または生理不順など婦人科系の問題、泌尿器系の問題をかかえている方は少なくありません。
または慢性的な肩こりや背中の痛みがある方で喘息などの呼吸器系の問題、心臓など循環器系の問題を抱えている方は少なくありません。
食生活など普段の生活習慣の見直しは筋膜のかたさを予防することにもつながります!
動かなさすぎも動かしすぎも良くない!
筋膜がかたくなることを予防するためには簡単には「適度な運動」が大事ということになります。
動かなすぎも動かしすぎも良くない!ということです。
筋膜をいい状態に保つための運動として研究結果から推奨されているのは
ストレッチ
水中運動
エアロビクス
ヨガ
ピラティス などの全身運動・有酸素運動といわれています。
筋トレは⁉という意見も聞かれてきそうですが 筋トレ自体は良いことですがトレーニング後のケア(ストレッチ、アイシング、栄養補給など)がより重要ではないかと思います。
運動しても取り切れないことも…
滑りの悪さがガンコになってしまっている または広範囲に出来てしまうと 運動や生活習慣の改善だけでは解決しないこともあります。
その場合は筋膜整体により 刺激を加え 筋膜の状態を正常な状態に戻してあげることが可能です。
いろいろ改善策を試してみても解決しないお悩みのお持ちの方は一度ご相談下さい!